「みんなちがって、みんないい」は詩人金子みすゞさんの詩の一節で、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

これは「みんな同じ」という考えが原点にある日本ならではの表現であり、今でも日本人の心に響くのは、100年経ったいまでもその価値観が大きく変わっていないからなのだと、多様なNZに移住して半年たった今、改めて感じます。

例えば我が家の長女が通うNZの小学校のこと。入学式はありません。各自5歳の誕生日から6歳の誕生日前日までの一年間の間で、その子の成長にあわせて最適な時期に入学します。

授業は、日本のようなクラス全員が同じ課題に取組む”集合学習”は体育や音楽くらいで、その他は各生徒の進捗や課題に応じた”個別学習”形式で進行します。

ランチタイムは、サンドイッチ、ナンとカレー、餃子や炒飯、スナック菓子のみ、近所のファーストフード店からのデリバリとバラエティ豊か!下校の様子は、髪・肌・目の色、体型が全くばらばら、制服だけど足元は革靴、スニーカー、ブーツ、裸足と様々です。

 

ここまで違うと他者と比べようがなく「みんな違う」という前提からコミュニケーションや社会のルールが成り立っています。

そう考えると、日本人同士の”違い”の些細なこと!
共通項が多い日本だからこそ連帯感の強い社会をつくり、言わずもがなの信頼感や安心感が身内にとっては居心地のいい社会を作っている反面、共通項が多く違いが些細だから周囲と比較しやすくその小さな違いが気になってしまうのでしょう。

「相手も自分と同じ考えだろう」という期待とそうでなかった時の不安や怒り、自己肯定したい気持ちから自分との違いを認めず・排除したくなる気持ち。不安や怒りで相手の人格まで否定したり。そんな葛藤に悩む人も多いかもしれません。

かくいう私も、自分が周りの人と違う選択をしたこと、それに対する周囲の反応を過剰に意識した時期がありました。今思うと滑稽ですが、”みんなと同じ”から外れてはいけないと考えていたんですね。

そんな経験から、私は「みんな同じ」というものさしを無自覚に握りしめる自分を再認識しました。自覚すると、その価値尺度を一旦横において物事を俯瞰しやすくなりました。

(「みんな同じ」のものさしを意識的に外して物事を俯瞰するトレーニングとして、エレメントマトリックスは効果的な手段です。)

 

これは健康論や自然療法を考えた時も同じこと。

自然療法に関心のある人とない人の間で対立しあったり、自然療法を志向する者同士で各論が異なると否定し合ったりするのは、どれもとるに足らないこと。

自分の選択を恥じることも、相手の選択を否定する必要もないのです。健康に関心のある人も少し前までは健康について考えたことすらなかったという人も多く、数年前の自分は案外同じだったりしますしね。

自然療法を予防接種や薬・サプリメントの是非、果てはホルモンや糖質・脂質の賛否など、一歩下がって眺めてみれば些細な違い。関心のない人には皆同じ「健康オタク」だったりする訳です。

意見の異なる人を否定するエネルギーを、一人ひとりが想う未来へつながる選択や行動の一歩を踏み出すパワーに変えて日々を過ごせば、一人ひとりの小さな行動と選択が、やがて波紋のように拡がり大きな力になると信じて!

これからも、自分と大切な人の健康と子どもたちの明るい未来のために、今私ができること、すべき選択を日々して過ごしたいと思います。

 

北川聖子 (火:射手座)

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